「コンピューター自動審査ではもう何処に申し込んでも絶対に審査に通過しないと思います。手動審査の消費者金融に申し込んでみたいのですが、本当にそんな金融会社はあるのでしょうか?」
これは実際に当サイトのコメントに寄せられた質問メッセージですが、この質問への回答は完全に「YES」です。
と、言うより、日本に1800社以上ある貸金業者の中で、WEBからのコンピューター自動審査を導入している消費者金融のほうが少数派です。
実はほとんどの消費者金融(街金)は今でも手動審査(自社審査)をしているのです。
コンピューター自動審査が厳しい理由
まず、なぜコンピューター自動審査は厳しいのか?なぜブラックや多重債務者はコンピューター自動審査に通過することがないのかをご説明します。
消費者金融の審査には例外なく与信スコアリング審査が取り入れられています。
※与信スコアリングとは何か?は下記の記事を参考にしてください。
この与信スコアは、コンピューター自動審査だけではなく、実は手動審査でも参考にされてはいるのですが、コンピューター自動審査の場合は一切融通が効かず、スコアが基準に達しているかどうかのみでYESか?NOか?を決められてしまいます。
特に過去に金融事故を起こしていたり、他社からの借入金額が大きかったりすると、著しく低スコアになり、大手でなくても自動で弾かれます。
このように与信スコアが基準に達しているか?いないか?のみで審査され、融通が一切効かないことから、コンピューター自動審査はどうしても厳しくなってしまうのです。
自社審査(手動審査)の実情とは?
これは筆者が実際に仕事で付き合いのある手動審査の某街金の方に聞いた話ですので、全ての手動審査の貸金業者に共通する話ではないかもしれませんが、私が話を伺ったその某街金の方が言うには、手動審査でもチェック項目の数は自動審査とそれほど違わないそうです。
ただ、手動の場合は、過去に何があったかよりも、今、返済できそうかどうかを重視するらしく、申込みの時点で仕事をしていれば前向きに融資すると仰っていました。
コンピューター自動審査の場合は「自己破産」「債務整理」「過払い返還請求」「代理弁済」などは言わずもがな、過去に携帯代や家賃の未納や滞納、ローンの滞納などの比較的軽い金融事故でも審査に通過することはほぼありませんが、街金の手動審査(自社審査)は、過去よりも将来的な返済能力を重視して審査してくれるということですね。
自社審査を取り入れている街金の人の言葉
自社審査を取り入れている小規模の街金の方の言葉で非常に印象に残っている言葉があります。
それは「他での審査に落ちた人しかウチにはこないから」という言葉です。
これはつまり、貸す側も、顧客の層(=他社の審査に落ちた人)を理解しているということです。もっと噛み砕いて言えば、「大手と同じ審査をしていたらウチは商売にならない」と言っていることと同じことなのです。
この言葉からも、なかなか審査に通過しないと悩んでいる方は、コンピューター自動審査を導入している中堅以上の消費者金融は諦めて手動審査の街金に申し込んだほうが確実だということがお分かりいただけると思います。
※ちなみにカードローンの審査は例外なくコンピューター自動審査です。ブラックが借りるならフリーローンをおすすめします。
自社審査の街金でお金を借りる:まとめ
街金の自社審査も、コンピューターの自動審査も、審査のチェック項目自体はそれほど違いはありません。
しかし、それぞれのチェック項目の審査基準が自社審査のほうが臨機応変で、“甘い”というのが実情です。
簡単にまとめるなら「過去が重要なのがコンピューター自動審査」「過去は問わない、今現在、返済能力があるか、無いかが重要なのが自社審査」です。
ですから、自社審査の街金でも、今現在返済能力がなかったり、将来的に考えても返済できないと予想される場合は借入は正直難しいと言えます。
それ以前に、借りても返せない状態で借入しようということがそもそもの間違いですから、せめてアルバイトでも良いので、いくらかの定期収入がある状態になってから借り入れを考えたほうが良いでしょう。